近年、IT業界におけるエンジニアは不足している状況です。その理由として、Web業界やIT市場が急速に成長しているという背景があります。ソーシャルネットワークや、ゲームなどの分野を主軸としてITを活用する事業分野は、増加傾向にあります。Webベースのサービスも増加しており、IoTと呼ばれる家電や衣服などの製品にも、IT技術が導入され始めています。
また、プログラミング言語をマスターしたITエンジニアが、高齢化していてさらには定年してしまうという問題があり、IT技術者の人口が減り始めているという現状もあります。最近では、IT技術者に対する一般の人が感じるイメージがダウンしているため、IT業界への志望者も少なくなっているのも、人手不足につながっています。IT業界が立ち上がり始めた時期は、「最先端」「かっこいい」といったポジティブなイメージがありました。しかし最近では、エンジニアに「きつい」「厳しい」「帰れない」といった3Kの定義を連想する人が増えているのが現状です。
年収問題についても、ITエンジニアのイメージダウンにつながっています。特に米国のシリコンバレーなどの技術者の年収と比較すると、少ない傾向にあります。また、ITエンジニアの仕事は、確かにきついです。それは、一生学習し続けなければならない仕事だからです。Web技術やIT技術は、技術の進化と変化が激しいです。その進歩に追いつくため、毎日業務とは別に学習する時間を設け、スキルアップやスキル維持を目指す必要があるでしょう。しかし、頑張り次第では高収入を獲得するチャンスもあり、AI分野などでは非常に需要が高まっているので、活躍の場は非常に多彩です。